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マンションが買えない!地下鉄開通で拍車がかかる蘇州の不動産バブル

2016/11/06

上海から高鉄で約30分の蘇州では現在、地下鉄の建設ラッシュが起こっており、それに伴って不動産市場にも変化が起きているようです。

現地レポーターがその様子を伝えてくれました。

中国国内GDP第7位の蘇州

こんにちは、C-STUDY蘇州担当のタンタンです!

わたしが住んでいる蘇州(中国語では苏州)は、上海虹橋駅から中国版新幹線(高鉄、中国語では高铁)で約30分の位置にあります。

日本では上海に近い観光地として人気の高い蘇州ですが、実は中国でも有数の工業・ビジネスの盛んな土地なのです。

例えば2015年の中国国内GDPランキングでは、蘇州は1兆4400億元(約23.7兆円)と重慶に次ぐ第7位にランクインしているんです。

蘇州の地下鉄計画は9路線、現在は2路線

さて、そんなバブル絶好調の蘇州は、中国の他の都市と同じく交通渋滞が大きな問題になっています。

人口1000万人を擁する蘇州市としては、なんとかしてこの交通問題を解決しようと、地下鉄を蘇州全域に張り巡らせる計画を立てています。

その計画によれば、蘇州地下鉄は最終的には9号線までできるのだとか。

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ただ、今のところは昨年開通した2号線までしか開業しておらず、都市の渋滞解決にはまだまだほど遠いというのが現状です。

渋滞を減らすはずの地下鉄が、渋滞を引き起こす

さて、蘇州市としては地下鉄網の整備はやはり喫緊の課題ですから、市内のあちこちで猛スピードで工事が行われています。

ただ、そのおかげで蘇州の街のあちらこちらで混乱が生じています。

例えば、こちらでは日本のように工事の予定などがていねいに告知されることはありません。

また、迂回路の案内も交通誘導員もほぼ皆無なのが当地の工事現場。

それどころか車線変更の案内すら適当なため、工事現場周辺はかなりとんでもないことになっています。

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また、地下鉄工事がゲリラ的に行われる(市政府や工事会社はゲリラ的なつもりはないのでしょうが)ため、予想外の道路が急に通行止めになることも。

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そこから行き場を失った自動車たちによる大渋滞が発生し、バスの移動に予想以上にかなり時間がかかってしまうこともしばしばです。

工事によるバス路線の変更も、バス停に行って張り紙をみないと分からないので、どうしても移動時間にかなり余裕をみないといけなくなります。

不動産バブルで庶民に手が届かなくなった蘇州のマンション

さて、ここ蘇州では不動産バブルも激しく、わたしたちのような賃貸族には毎年の契約更新はかなりストレスです><

こちらのマンションは、大家が投資物件として購入し、賃貸収入を得ながら値上がりを狙って売却するというパターンが多いのですが、その売却は借家人がいる状態で行われます。

関連記事:中国でマンションの内覧に行ったら「突撃となりの晩ごはん」だった話

その場合、ある日突然「ここ売れたから、◯◯日までに出てって」と大家から連絡があるなんてことも。

蘇州のマンションは庶民には手が届かなくなってしまった

そんな蘇州のマンション広告はこれまで、「(まだ開通していない)地下鉄沿線!」が売りでした。

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ここ蘇州は「水の都」と言われるだけあって、運河やため池が街の至るところにあり、マンションはそうしたため池などを埋め立てて建設されます。

そして、不動産バブルの激しい蘇州では、まだ工事が始まってもいない地下鉄沿線の、まだ埋め立ても終わっていない予定地に建つはずのマンションが、あり得ないほどの高値で売買されているのが現状です。

蘇州のマンション価格の目安は、蘇州市全体の平均で1平方メートルあたり2.1万元(=1坪あたり約114万円)ほど。

これが工業園区(工业园区)という人気エリアになると、1平方メートルあたり2.8万元(=1坪あたり約152万円)にまで跳ね上がります。

例えば、工業園区で中国のマンションとしては平均的な大きさの床面積100平方メートルの物件を購入しようと思うと、約280万元(約4600万円)が必要ということになります。

蘇州の平均月収が約6500元(約10.7万円)であることを考えると、庶民にはとても手の届かない価格帯になってしまっているのが分かります。

最近では昆山市の物件が人気です

このように、蘇州の不動産は、地下鉄整備計画が拍車をかけたバブルの影響ですっかり庶民には全く手の届かない値段になってしまったため、最近わたしたちの住むエリアの不動産広告に、お隣の昆山市(中国語では昆山)の物件が増えてきました。

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昆山のマンションの売りは「上海地下鉄直通」

昆山市というのは、蘇州と上海の間にある県級市で、大きな行政区分としては蘇州市(地級市)に含まれているのですが、実質的には蘇州とは別の街として扱われています。(東京で言う多摩地区のような扱い?)

【地級市と県級市】中国の行政区分には2つの「市」があります。1つは「地級市(中国語では地级市)」と言うもので、日本の「市」よりはるかに広い範囲を示す区分です。もう1つは「県級市(中国語では县级市)」と呼ばれる小さな行政エリアで、その多くは「地級市」に属し地級市の郊外にあります。

そして、昆山には上海地下鉄11号線が通っており、さらに延伸の計画があることから、「上海に地下鉄で行けます!通勤できます!」というのが、昆山不動産の売りのようです。

バブル崩壊と盛んに喧伝される中国経済ですが、なかなかどうして強気の様相が続いています。

ただ、上海~蘇州のこのあたりは元々が沼地で地盤が非常に弱いのですね。

こんな弱い地盤の土地にじゃんじゃん高層マンションを建てちゃって大丈夫なんだろうか、と地震国から来た人間は心配になってしまうのです(^^;

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