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中国に行く前にA型肝炎と破傷風の予防接種を受けてきました

2016/11/06

中国に渡航する前にはどんな予防接種を受けるのがいいですか?とよく尋ねられますが、一時帰国の際に予防接種を受けてきたライターから届いたレポートをご紹介しますね。

一時帰国を利用して予防接種を受けてみた

こんにちはC-STUDY中国特派員のリンリンです。

中国の春節休みを利用して一時帰国しています。

今回は、一時帰国中のイベントとしてA型肝炎とB型肝炎の予防接種を受けることにしました。

診察の時に先生から、中国に行くなら受けたほうがいいワクチン予防接種について色々と聞いてきました。

A型肝炎

A型肝炎はA型肝炎ウィルスから感染する病気で、慢性化することはほとんどありませんが、激しい胃腸炎のような症状が最長で1ヶ月ほど続くと言われています。

経口感染するため中国ではポピュラーな肝炎だそうです。

中国では「取り箸」という習慣がなく、大勢で大皿料理をそれぞれ自分の箸でつついて食べることも多いし、外食も多いですからね。

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死ぬことはない、らしいのですがやはり肝臓にダメージを受けるのは怖いし、1ヶ月も寝込みたくもないので、予防接種は受けようと思います。

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウィルスに感染すると発症する肝炎で、血液や体液から感染することが多いと言われており、感染すると慢性化する確率が高いので注意が必要な病気です。

でも感染経路は限られているので、向こうでの生活に注意すれば感染する確率はかなり低くすることはできます。衛生管理のちゃんとしていない病院で注射をしないこと、輸血や鍼治療は避けること、あとは怪しいお店に行かないことですね。

とは言え、中国では以前に注射針が使い捨てでなかったこと、輸血血液の検査が貧弱だったことから、B型肝炎ウィルスを持っている人はかなり多いらしく、中国で長く暮らすと万が一にも感染する可能性はゼロとは言えません。

ということでこちらも今回一緒にワクチンの予防接種を受けることに。

破傷風

破傷風は土の中にいる細菌(破傷風菌)から感染する病気です。発症すると全身の筋肉が痙攣し、最悪の場合は呼吸困難で死亡することもあると言われています。

photo by Ken Douglas

photo by Ken Douglas

発展途上国では年間かなりの数の死者が出ている恐ろしい病気だと言われました。自分では気づかないほどの小さなキズからでも感染することがあるんですよ、と。

日本人はほとんどの人が小さいころに三種混合を受けているので破傷風の免疫は持っていることが多いのですが、本来は10年ごとに追加接種を受ける必要があるワクチンなので、大人になると免疫が弱くなっている可能性が高いそうです。

聞いているとかなり怖そうな病気です。中国で暮らしていると色んなところで小さなキズを作ることは珍しくないので、こちらのワクチンも接種してもらうことにしました。

予算の都合もあって今回は接種を見送りましたが、先生が勧めてくれた他のワクチンについても紹介しておきますね。

狂犬病

狂犬病は犬に噛まれると感染する病気、だと思っていたのですが、実はどうやら違うのだそうです。

photo by [ Leah ]

photo by [ Leah ]

狂犬病ウイルスを持っている動物はイヌだけではなく、ネコやコウモリなども狂犬病ウイルスを持っているのだそうです。

そして、これは良く知られていることですが、感染したら2~3日のうちにワクチンを接種しないと、発症する確率が非常に高くなり、ひとたび発症(狂犬病は発症までの潜伏期間が1~3ヶ月と非常に長いのが特徴です)すると発熱や猛烈な喉の渇きから、最後には精神が錯乱して死んでしまう、非常に恐ろしい病気です。

そして、噛まれた時だけでなく、傷口を舐められても場合によっては感染することがあるので、中国ではむやみに動物に触らないようにと言われました。

中国でも飼い犬に狂犬病の予防接種を受けさせることは義務と聞いていますが、実際にはほとんど守られていないようなので、十分注意したいと思います。

もし、渡航先が病院に行くまで2,3日かかるような奥地なら、ぜひ受けておくべきとも言われました。

幸い私はそこまで奥地でないので今回は見送りましたが、もし犬や猫などに触ったらすぐに病院にかかってワクチンの接種を受けてください、と強く言われました。

日本脳炎

日本脳炎は、「日本」という名前がついてはいますがアジア全域で感染する可能性のある病気です。

photo by calafellvalo

photo by calafellvalo

発症すると3人に1人は亡くなるというこれもまた恐ろしい伝染病です。

蚊を介して感染する病気なので、特に中国の南の方や東南アジアなど蚊が多く発生する地域ではワクチンを受けるようにと勧められました。

インフルエンザ

これは日本にいても受ける人が多いですが、時期的にインフルエンザが世界的に流行しているので、インフルエンザの予防接種も受けておくといいと言われました。

流行するウイルスの型が違うこともあって完全に予防することは難しいですが、それでも重症化しないように予防にはなるので、受けておくだけでもかなり違うそうです。

特にインフルエンザウイルスは他の病気と違って空気感染・飛沫感染するため、受けるにこしたことはないですね。

ワクチンの予防接種は病院によって値段が違う

さて、話を病院探しの段階まで戻しますね。

病院に勤めている友達から、ワクチンの予防接種は病院によって値段が違う自費治療だから、何件か問い合わせて値段を比較したほうがいいよ、とのアドバイスをもらっていました。

病院に値段を聞いて比較する、なんて今までやったことがなかったのでちょっと不思議でしたが、さっそくネットで調べてみることに。

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ネットで、近所のどこの病院で受けられるかを調べてみると2件の病院がヒットしました。

意外なところで化血研事件の影響が

まずは個人病院の方に問い合わせてみることに。

すると、「現在当院ではワクチンの在庫がありません」との返事が。

病院によると、いま国産のものが不足していて手に入らず、輸入物で対応していたのだが、それも品薄になってきているのだそうです。

「ワクチンは内科であればどこでも接種できるので、在庫があるかどうか他の病院にも問い合わせてみるといいですよ」と教えてくださいました。

簡単に予約できるものと思っていたので、意外な展開にちょっと驚きました。

今回本当に受けられるのか、一抹の不安が・・・

気を取り直して、以前にかかったことのある内科の個人病院に問い合わせたところ、「B型肝炎の輸入ワクチンなら取り寄せられるんですが、A型肝炎のワクチンはいま手に入らないんですよ」との返事が。

どうもワクチン品薄というのは本当の話のようです。

最後の望みをかけて、市の医療センターに問い合わせてみました。

「国産ワクチンは品切れですが、輸入ワクチンならありますよ」との返事。

ちょっとほっとしました。

輸入ワクチンって?

でも輸入ワクチンって?と思って尋ねてみました。

photo by Army Medicine

photo by Army Medicine

輸入ワクチンと言っても国産ワクチンと効果は同じなんだそうです。

ただ、「国産ワクチンは国の認可を受けているので副作用が出たときに国が補償してくれるのですが、輸入ワクチンは補償してもらえないので、それでもいいとの同意書にサインしてもらうことになります」だそうです。

ただ、「いちおう副作用で最悪の場合は死に至ることもありますので…」と言われてしまい、とちょっと判断に困ってしまいました。

すると見かねた受付の方が、「もし海外で予防接種を受けられる予定でしたら、外国産のワクチンを打たれることになるので、結局は同じことですよ。補償がないと言っても世界中で使われているワクチンなので、信頼性が低い訳ではないんです。」とフォローしてくださいました。

値段を聞くと、A型は14000円ほど、B型は7000円前後、予約はいらないので直接窓口に来てください。とのこと。

ということで、当初予定していた値段の比較ではなく、輸入でもいいか?を判断することになってしまいました。

vaccine

ワクチン接種

当日、予約不要ということなので待ち時間が長いことを覚悟して医療センターにやってきました。

初診なので問診票を記入し、「選定療養費」なるものを払います。

個人病院では不要なものらしいのでもったいないですが、今は個人病院ではワクチンがないとのことなので仕方なく(´Д⊂グスン

さすが医療センター、待ち時間も半端ないです。

3時間待ってやっと私の番が回ってきました。

問診

診察室に入ると早速、先生の問診が始まります。

先生が、なぜ国産ワクチンが不足しているかの説明をしてくれました。

実はあの「血液製剤の不正問題」のせいなんだそうです。

不正が発覚した化血研というのは日本のワクチンのほとんどを製造しているらしく、化血研が業務停止処分を受けた影響で日本中でワクチン不足が起こっていて、先生もかなり困っているのだそうです。

この処分は2016年5月6日までなので、それ以降なら国産が手に入る可能性(あくまで可能性ですが)があるそうですが、それまでは輸入ワクチンで対応している、これは日本どこでも同じです、ということです。

管理人注記:1/29の報道によれば、化血研への肝炎ワクチン出荷自粛要請が解除され、早ければ週明け以降にもワクチン不足は解消される見込み、とのことです。

万が一、副作用がもし出た場合のために病院が保険に入っているのですが、保険を受けるには病院を相手に訴訟を起こすことが条件になるのだとか。なんだかかなり面倒そうですね…

A型肝炎ワクチンは国産と輸入で効力が違うらしく、「国産ワクチンは3回に分けて接種するんですが、輸入ワクチンは1回で基本的に1~2年分の免疫がつく」んだとか。そして半年以降に2回目を受けると5~10年は免疫が持続すると言われました。

B型肝炎ワクチンに関しては国産ワクチンと輸入ワクチンとで接種回数は変わらず、3回受けます。2回目は4週間後、3回目は半年後に接種すれば3年間の免疫がつくそうです。

A型肝炎、B型肝炎、破傷風

丁寧な説明を受けて今回はA型、B型肝炎、破傷風のワクチンをお願いすることにしました。

tetanus

接種のタイミングを考えると、今回の帰国中にもう1度B型肝炎ワクチンの接種に来ることになるので、A型肝炎ワクチンはその時に接種してもらうことにします。

それで、今日はB型肝炎ワクチンの1回目と破傷風のワクチンを打ってもらいました。

針はそんなに太くなく、両肩にそれぞれチクっと打ってもらいました。

それにしてもワクチン2本打つのに軽く半日は使ってしまいました。

早く国産ワクチンがまた手に入るようになって個人病院で接種できるようになるといいですね。

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-中国と健康, 中国出張

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