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香港流クラシック音楽会の楽しみ方~香港フィル野外コンサート2015

2016/11/06

マスコミによってキラキライメージが先行する香港。でも実はその裏では香港っ子たちがパワフルで楽しい毎日を送っています。そんな「裏香港」にスポットを当てる、香港在住ライターの連載がスタートします。

香港"ど"ローカルライフ

みなさん初めまして!香港ライフスタイル担当のRebeccaです。

香港(香港)に嫁いではやX年、仕事では英語・中国語・広東語・日本語の怪しいちゃんぽんを操り、食事はもっぱらローカルレストラン(茶餐廳)。

本物の香港っ子たちと毎日わいわいがやがや、香港"ど"ローカル暮らしを楽しんでいます。

旅行ガイドブックやネットの情報からは、キラキラした香港しかイメージできないかもしれませんが、香港もやはり間違いなく中華圏の一員、実際はとってもパワフルで面白いんですよ!

みなさんの知らない香港をお伝えすることで、ちょっぴりおもしろい、キラキラ香港の裏側にスポットライトを当てていければと思っています。

香港フィルハーモニー楽団

ところで皆さん、香港フィルハーモニー楽団(香港管弦樂團、略称は港樂)って知ってますか?

Wikipediaによれば、香港フィルハーモニー楽団は1895年に設立された、とっても歴史のある交響楽団なんですよ。

日本の東京フィルハーモニー交響楽団が1911年設立ですから、それよりも16年も前に設立されていたことになります。アジア屈指の歴史ある楽団と言ってもよいでしょう。

この700万少々の人口しかない狭い香港で、年間20万もの動員を達成している、とても素晴らしい楽団です。

香港フィルには日本人女性も1名、ホルン(圓號)奏者の東出真澄さんという方が在籍されています。

2016年5月追記:
2016年5月に確認したところ、東出さんの他にも何名もの日本人の演奏者が香港フィルのリストに追加されていました。

香港フィルはYoutubeに公式チャンネルも持っています。クラシック好きな方は要チェックですね。

「港樂・星夜・交響曲」野外コンサート

さて、先週土曜日(11月21日)の夜、その香港フィルハーモニーのクラッシックコンサートに行ってきました。

香港フィル野外コンサート2015

タイトルは、「港樂‧星夜‧交響曲」。

きたきたー、やっぱり香港セレブ生活自慢?って思った人、手を上げて~

いやいやいやいや、とんでもない!(断固否定)

実際はその全く逆なんですよ。

皆さんの想像するようなクラシック・コンサートとは全く違う、すんご~いカジュアルな演奏会なんです。

メディアが喧伝するキラキラ香港の虚構の裏側、現実の香港っ子のライフスタイルをご覧にいれましょう。

何事も「開かれている」香港

さきほどの写真下の方で怪しく光っているのがステージです。

ちなみにオーケストラのメンバーは、白人が目立ちました。

香港は、オーケストラでも才能のある人には、人種に関係なくどんどんビザを出して受け入れています。

どうしても日本と比べてしまうのですが、香港は開かれた自由な場所なんだな~、と感じます。

これぞ香港スタイル!

今回の音楽会は普通の音楽会ではありません。

まず、今回の「港樂・星夜・交響曲」コンサート、チケットがなんと無料だったんです!

「港樂」のスポンサーでもある香港政庁は、クラッシック音楽を聴かせて、香港人の文化水準を向上させたいと思っているらしく、今回の大盤振る舞いに至ったそうです。

しかし無料だなんて、すごく太っ腹ですよね。

朝5時半から並んで無料チケットをゲット

香港の大手楽器店のTom Lee(広東語では通利琴行)で並べば、チケットを1人2枚までゲットできるのです。

友人のお母さんが、私達の分も手に入れてくれました。

なんと、朝5時半から並んでやっと入手できたのだとか。

無料となると俄然はりきります、香港人恐るべし!

無料であるがゆえに、当日は、ふだん音楽とは縁のなさそうなおじちゃんおばちゃん、じいちゃんばあちゃんもおいででございました。

聴衆はなんと、約2万人。

飲食自由の野外コンサート

に、二万人!?と思われた方、鋭いですね。

というか、上の写真で既に気づかれた方もおられたかと思いますが、今回は野外での開催だったので、これだけの人数を収容できたんです。

コンサート会場は、香港島の中環(セントラル、広東語では中環)の海岸。

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しかもこの野外コンサート、飲食物持ち込みOKで、食べながら飲みながら、聞いても良いのです。

さすが合理的な香港!

わたしと友人他の計4人で、食べ物を調達してからコンサートに出かけてきました。

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セントラルに昨年完成した観覧車が見えます。

最初はお行儀よく座っていたけれど…

広場はきちんと区画されていました。

場所取りしてもらったその場所に、薄い緑のマットを敷き、靴を脱いで、初めはお行儀よく体育館座りで聞いていました。

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が、結局は後の方になると寝転んでしまい、そびえる高層ビルの果てに浮かぶ夜の雲を眺めつつ、湿気を帯びた海風に当たりながらコンサートを聞いていました。

摩天楼の果ての空を眺めながら聞いていると、いろいろな思いが脳裏に浮かび、意識が漂流し、今ここにいるのは夢なのか?と思いまがうほどでした!

体操しながら聞いている人も!

タダだったからきたんやでーというような、私の前にいたおばちゃん軍団も、数人で体操しながら聞いておられました。

そんな、お行儀なんか気にしない香港人と一緒だから、寝転んだって気なんて使う必要なし。

本当に、香港は気を使わなくて、自由です。

香港流、ボレロのリズムの覚え方

曲目には、ラベル作曲の「ボレロ(波萊羅)」という曲がありました。

こちらは香港バレエ団の動画ですが、この背景に流れている曲、みなさんも耳馴染みがありますよね?

このボレロ、出だしがスネアドラムで始まる、♪タン・タタタ タン・タタタ タン・タタタ タタタタタタタタタ♪のリズムが有名で、曲の間じゅうずーっと、同じテンポでそのリズムが繰り返されますよね。

この「タン・タタタ」が、広東語のリズムにそっくりなのです。

コンサートの司会のお兄さん、このタン・タタタタの部分に、リズムに合わせて「一梳香蕉,一斤叉烧,抄咪表」と入れると覚えやすいと教えてくれました。

跳ねるようなリズムの音の多い広東語、これがなんともピッタリはまるんです。

わたしたち会場も、絶叫する司会のお兄さんの後について、言わされました。

一梳香蕉,一斤叉烧,抄咪表!」

一梳香蕉,一斤叉烧,抄咪表!」

会場大うけでした。

さすがにここまでおふざけが過ぎると、ボレロとオーケストラへの冒涜のようにも思えてしまうのは私が日本人だからでしょうか。

さすが香港人、この時間を存分に楽しもうととことん前向きです。

「バナナ、チャーシュー、切符切られた」

さて、この広東語の意味は「バナナ、チャーシュー、(交通違反の)切符切られた」です。

意味は全くありません。

やっぱり、文化水準向上のためのクラシック音楽鑑賞より、もともとあるお笑いのセンスを磨いていくほうが、香港人には向いてると思うんですが…

-香港・マカオ

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