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中国語で「昨日はありがとう!」と伝えるには?

2016/10/09

例えば、とても豪華な夕食でもてなしてもらったとしたら、翌日その人に会ったら何と言いますか?

日本人なら、「昨日はありがとうございました」とか「昨日はどうも」とか言いますね。

場合によっては、また別の日に会った時も、またお礼を言うかもしれません。

そこで、中国語を学んでいる日本人が言ってしまうフレーズが、 「昨天谢谢你!」。

でも、いくつかの理由で「昨天谢谢你」はNGワードなのです。

理由1:文法的に意味が通らない

このフレーズを単語ごとに分解すると、「昨天(きのう)」 「谢谢(ありがとう→感謝する)」 「你」の3つになりますね。

中国語は意味のつながりの深い単語が隣同士になります。

そうすると、この語順では「昨日お礼を言ったよね?」という意味にもなりかねないのです。

感謝したつもりが、ずいぶんと嫌味に聞こえてしまいますね、とても危険ですね・・・

中国人も言っている?

あ、「え~、でも知り合いの中国人も「昨天谢谢你」って言ってました」という言葉が聞こえてきます・・・(^^;

そうなんです、確かに中国語ネイティブもそうやって言うことがあります。

でも、実はその「昨天谢谢你」、実は私たちが思っているのとはちょっと違うんです。

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ネイティブの言う「昨天谢谢你」は、「昨天,谢谢你」です。「昨天」と「谢谢」の間にカンマが入ります。

どういうことかと言うと、「昨天(きのう~~してくれて),谢谢你!」のカッコの中が省略された言い方なんです。

良く考えると、日本語の「昨日はありがとう!」も、「昨日は(~してくれて)ありがとう!」の省略形ですよね。

ですから、ネイティブは「昨天谢谢你请我吃饭!」とは言いません。

言うとすると、「谢谢你昨天请我吃饭!」か、

昨天请我吃饭,谢谢你!」でしょうね。

実際にはこのフレーズもあまり使われませんが、その話はまた次回に。

 

(中国でよく見られる、「夹菜」という習慣)

 

そう考えると、「今天非常感谢你邀请我们出席~~(今日招待いただいたことをとても感謝します)」というフレーズも、どこかおかしいことに気がつきますか?

そうです。「今天」(今日)は、「非常感谢」(とても感謝します)にかかっているんです。

なんか、「(いつもはしないけど)今日は特別に感謝します」みたいな、ちょっと変なニュアンスの文章になっちゃってますね。

もちろん、聞く相手はそんな風には受け取っていないと思いますが・・・

ですから、上の文章も、「非常感谢你今天又邀请我们出席」の方が日本語の意味に近くなります。

短い、普段良く使うフレーズでも、ちょっと気をつけてみると、もっとネイティブに近い中国語を話せるようになりますよ。

そもそも中国人は昨日のことを感謝しない

次に、このフレーズの問題について、中国と日本の文化の違いの面から見てみたいと思います。

 

特に、「あいさつ」のジャンルの言葉は、その言葉の文化が濃縮されているものが多いですので、直訳をしてもふさわしいフレーズにならないことが多いですね。

例えば、日本語の「こんにちは」は、「今日はご機嫌いかがですか」の後半を大胆に省略したものですから、もしこれを直訳して今天是!としても、残念ながら中国の方は、あいさつと認識してくれません(^^;

 

逆に、中国語の你好!は、直訳すると「あなたは良い!」となります。

もし中国の方に会った時に、その方が「あなた良いです!」と言われたら、それはきっと「你好!」と言いたかったのでしょう。(そんな人はいませんが(笑)

 

ちょっと脱線してしまいました。

あいさつフレーズを外国語で覚える場合は、さらに、「そのフレーズを言うと、何が伝わるのか」ということを考える必要があります。

以前の記事でも、「ふさわしい中国語」を学ぶことについてお話ししたことを覚えておられるかもしれません。

中国の文化では、「感謝は1回だけ、謝罪は何度でも」がマナーです。

感謝すればするほど疎遠になる?

では翌日以降に改めて感謝をすると何が伝わるのでしょうか。

 

改めて感謝をすると、「よそよそしい」と相手の方に感じさせてしまいます。

また、相手によっては、「また欲しいと催促している」と受け取られる可能性もあるそうです。

私たちからすると、何度も感謝しないのは失礼な気がしますが、それは「入乡随俗(郷に入っては郷に従え)」ということで、慣れておきたいですね。

例えば中国語の入門レッスンなどで、こういうフレーズを勉強します。

谢谢你
不客气

この客气という単語、日本語では「遠慮」という意味です。

では、中国人はこの客气(遠慮)を感じるとどう思うのでしょう?

「この人との間には距離がある」

「私のことを友達とは思ってくれていないようだ」

と感じることがあるそうです。

日本人は頻繁にお礼を言うことを礼儀であり、美徳であると考えますが、中国人は「疎遠、距離感」を感じてしまうわけです。

しかも「昨日」のことを取り上げてわざわざお礼を言うと、ますます「遠慮」が際立ってしまうということにもなりかねません。

感謝が伝わっても、友情がないように伝わるのは残念なことですね。

 

それもあってか、親しい友人などに、谢谢你(ありがとう)と言うと、谢什么(何が?)と返されてしまうこともあります。

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中国人は家族、友人などをとても大切にするので、友人が遠慮をするのを嫌うのです。

 

ただし、ここで注意を一つ。文化やマナーは、地域や時代,年齢層などによって微妙に変化するものですので、上手に「空気を読んで」対応するようにしてください。

例えば、日本に長く暮らしている中国の方などは、「中国語を話すけど、考え方は日本人化している」ことがあります。

そういう人には、「昨天,谢谢你!」と言っても、恐らく大丈夫でしょう。

どうしてもお礼が言いたい

では、中国人に食事をごちそうになった場合のお礼はどうしたらいいのでしょう?

やはり日本人として、どうしてももう一度お礼を言いたい、この気持ちを伝えたい、という気持ちも確かにありますね?

では、言葉だけでなく、行動で感謝を伝えるのはどうでしょう?

と言っても、お礼の菓子箱を送るとかではなく、お返しの「約束」をするのです。

「また一緒にご飯を食べましょう!」(「咱们下次也一起吃饭吧!」)とか、

「次は私がおごりますよ。」(「下一次一定我请你们客。」)

などというと、感謝と同時に友情の気持ちも伝えることができますね。

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中国的感謝法:感謝はその場でおおげさに

そして、当日ご飯を食べてすぐにお礼を言う時に、お店の門の外で、道路からでも見える位置で大げさにお礼を言ってみましょう。

その際、握手も忘れずにすると、とっても喜ばれますよ。

「どう言ったらこの気持ちが相手に伝わるだろう」という視点で言葉を覚えると、より実践的な言葉を覚えることができますよ。

相手の立場に立って考える、おもてなしの心で中国語も学びたいですね。

C-STUDY的おすすめ「中国人に通じる」初心者用テキスト

中国人と交流するためには、中国語の発想で考えた文章を覚えるのが一番の近道です。

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-中国語

この記事を書いた人

C-STUDY管理人。フリーランスのプログラマー+中国語通訳翻訳+ブロガーをやってます。中国語は独学でHSK8級+中検準1級。中国・中華圏を中心に東アジア~東南アジアが活動範囲です。もっと詳しく

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